20220425

 最近天気が不安定なので、たぶん天気の神様界隈も人事異動や新卒入社などがあったのだと思います。
 もっと気軽に、メモ程度にブログが書けたらいいなあと思って、なんとなくブログをこちらに移動してみました。なんだかんだツイッターでブツブツと創作についてのろくろを回すのが好きなので、結局ぜんぜん更新しないかもしれません。いつも通り。



 これは押し入れの戸を取っ払って秘密基地にした図です。思ったより良い感じ。しばらくはここでゲームをやっていこうと思います。アトリエをめっちゃ積んでるので時間見つけてぼちぼちやってます。ソフィーのアトリエ2、おすすめです。

 先日、ここ一月くらいずっと考えていた『物語が死ねと言う』の公演紹介をようやっと更新しました。アトモスクラスの卒業公演で『ムーン・シャイナー』というお話です。冗談抜きで三回くらい書き直したものなので、今回ばかりはほんとに無理かと思いましたがなんとか書き上げることができました。どうにかなるものだなあ。ちなみにエグレットクラスの『ザ・ドリミオンズ』のときも絶対無理と思って迷走しながら書いていたので、公演紹介の物語と文章を書く作業が書いてていちばん無理の気持ちになるようです。絵や小説書くときの気持ちとはまたちょっと違う気持ちで書いてるからかなあ。それこそ個人ブログで備忘録的に観た映画のネタバレ付きあらすじと、それに付随する考察や感想を事細かに書くような気分。書く前と書き上がった後はめっちゃ楽しいんですけどネ。そんなものよね

 例のごとくツイッターでは呟いたのですが、『ムーン・シャイナー』はアポロ11号をモチーフにして書いたお話です。『ムーン・シャイナー』は作中でいろんな横文字が出てくるのですが、キャラクターの名前も含めてそのほとんどがアポロ11号に関連する単語になっています。 
 たとえば、主要な人たちの名前はアポロ11号に関連する人物のお名前を崩して崩して短くしています。名前に関してはネイルとアロムは二人で一対になっています(Neil Arm)。リンツはCollinsから頂いてます。エルバはイタリア語で11。コクーンの名前とかスノウコーン(かき氷)などもアポロ関連の言葉です。三人の子どもの名前は予備搭乗員とブラウン博士をオマージュした名前にしてるので、ジムくん、フレイズちゃん、ブラウニーくんの予定でした。蛇足と思って本文には書かなかった。
 同じく、オートさんの名前もアポロ11号の宇宙飛行士Aldrinから取らせていただいているのですが、当初は出番のほとんどないちょっとした悪役という想定で、名前も地球をイメージした「アーズ」でした。彼が元飛行士だったり、夢破れた大人の一人だったりしたことは、物語の後半を書き始めるまで知りませんでした。書いてみて初めて、そのキャラクターを知ることができる瞬間が確かにあるので、これだから何かを書くのがやめられないなと思います。
 ちなみに、作中で月光犯を指すムーン・シャインは「密造酒」、夜警を指すムーン・レイカーは「愚か者」という意味がある英語の慣用句になります。日本語はとても美しい言語だと思いますが、それと同時に英語も短い言葉の組み合わせだからこそクールでスマートな表現ができて素敵だなあと思います。
 そして、プリヴォルヴァはケプラーの『夢』に描かれてる月の裏側の世界を指す名称です。ちなみにシャイナーは「光る人」、「異彩の人」と同時に「殴られて黒ずんだ目」という意味があるので、「月に殴られた人たち」「夢を殴られた人たち」「そうして人々に殴られた月」をイメージしてタイトルにしました。
 こうしてみると、自分はものすごく月に対して憧れみたいなものがあるなあ、と思います。夢のかたちを月に重ねることもあれば、私たちを見守る親のような姿を重ねることもあり、すべてを知っている老人の姿を重ねることもある。痛みの理解者や夜の隣人だと思っているのかもしれません。
 また、『ムーン・シャイナー』の「だって私たち、生きているから。生きているから、夢を見る」というような一文はいつもその公演のキャッチコピーのつもりで書いてるのですが、卒業公演に関してはメタ的にキャッチコピー+各クラスの「舞台」に対するイメージで書きました。なのでその辺りも気にして見ていただけたら、もしかするとちょっと楽しいのかもしれません。

 ひとまず3クラス分の卒業公演を書いたので、ラストはココリコです。一応配役はもう決めてるのですが、これもまた迷走しそうだなあと思っています。でも、こういう迷走も創作の醍醐味だものなあ、なんて思いながらまたコツコツと書いていこうと思います。

 今夜は月が見たかったので、窓辺を掃除して窓を開けたのですが、私の部屋からだとどうにも角度が悪くて見えませんでした。でも、明かりを消すとカーテンの隙間から少しだけ光が差すので、こんな夜もまあ、良い、のだろうか。
 GWもシンプルに仕事になりそうだけど、どうにかこうにか自分を奮い立たせていくしかないですね。時々こうやってぼんやりとしたブログの文を書きつつ、ほどほどに頑張ろうと思います。
 それではまた! どうか穏やかな夜をお過ごしください。

Yankee Year 2022 feat.Leona Kingscholar

 皆さまご機嫌麗しゅう。綿谷です。
 さて、私が新年の初夢でレオナ・キングスカラーにパシられ、そのあと闇の鏡に呼ばれて突如ナイトレイブンカレッジに入学してから早いものでもう一週間弱が経過いたしました。短。
 いやなんか急にブログを更新しだしてどうした? という感じなのですが、突然ツイステを始めて突然ありえない勢いでレオナ先輩に転がり落ちているこのワタクシ、ちょっとどこかで一度この情熱を吐き出さないと日常生活に支障が出そうになってきたので、これは助けてくださいという記事です。ほんまヤバイ。こんなことある? レオナ先輩のこと考えすぎて夜眠れん。恋?
 そんなツイステッドワンダーランドのナイトレイブンカレッジで私めがしていることといえば、もっぱらレオナ先輩におやつ(レベル上げ)を献上し、本(魔法育成)を献上し、またおやつ(グルーヴィー)を献上し、レオナ先輩が居眠りするために先輩の前の席に座り、レオナ先輩に二本ジュースを買ってきて一本施しを受け、またレオナ先輩におやつを献上するといったくり返しになるのですが、あれ? もしかして自分、レオナ先輩のおやつ担当の後輩じゃね? そのような錯覚を最近してきました。というか一日目からしてる。以下、レオナ先輩の後輩だと錯覚している人間の文章です。ツイステを始めて分かったこととも言います。またホラーじゃん。

 そもそも今までやってなかったのに何故急にツイステを始めたのかというと、ツイステの知識がほぼないのに初夢にレオナ先輩が出てきて、しかもパシられるという意味不明な出来事があった+オンボロスマホを買い替えたから、というのがあるのですが、たぶん初夢にレオナ先輩が出てきたのは去年ライオンキングを十回くらい観たせいだと思う。それもなんで? だけど。スカー様じゃないんかい。何はともあれ呼んでいただいてどうもありがとうレオナ先輩。おかげさまで毎日狂っております。
 というか、今まで忘れてただけでたぶん私、母校がサバナクロー寮なんですよね。ほぼ初見のはずなのに、手をとる相手を選ぶところでサバナクローの三人衆を見た時にまるで実家のような安心感があったものな。何これ? あの聴いているだけで喉が渇いて砂が目に入るみたいなサバナクローのテーマ曲もさながら子守歌のようだ。「ここ」だ感が強すぎる。母校超えて実家?
 そんなこんなで今メインストーリーは三章まで読みました。ゲームの類はだいたい姪(五歳児)と一緒にやってるのでツイステも一緒にやってます。勝手に読むと拗ねちゃうのでのんびりやっております。姪はグリムがキャワなのでお気に入りみたいです。あとオクタ三人衆がおそろしいらしくてモストロ・ラウンジが映ると「怖い!」と言います。ジャックくんが出てくると照れてます。授業中帰りたがる生徒を叱ります。姪監督生、かわいいじゃん。姪監督生のこと、俺は応援してるぜ。姪監督生説を有力視している私は姪の名前でツイステのストーリーを読んでいるので、私に残された人格は監督生ではなくやはりレオナ先輩の後輩人格……ということになります。レオナ先輩が部屋に泊めるのも無理はない。かわいい五歳児だからな。俺のことも一緒に泊めてくれ。
 私としましては、レオナ先輩のまるで諦めているようでいて底の方では何もかも諦めきれていないようなところが飢えてて渇いてて好きだなあと思います。自分のこれまでの努力(いくら高い魔法力を誇っていたとしても、知識や実践能力というものは学ばなければ手に入らないものだと思うので)や、それで得た秀でた能力や、更に言うならおそろしいと囁かれる自身のユニーク魔法を、彼はたぶん自分の身近な人に、夕焼けの草原の人たちに認めて肯定してほしいんだろうなあ、と。あとはもう予測だけど、お兄さんに褒めてほしいんじゃなかろうかとも思う。
 レオナ先輩、甘えるの下手だよなあ。自分の立場を「弟だから甘えられる」、じゃなくて「弟だから不公平」と捉えるのは彼の根っこの部分に或る種の頑強さが存在するからだと思う。やる気がなさそうに振舞うのに負けず嫌い。まるでどうでもよさそうなのに一度決めたことに関しては頑固。どんな姑息な手段を用いても勝ちたい、勝てると思う精神。彼は自分の中に渦巻くそういうものたちに自分自身でも気が付いていて、それらをそっくりすべて諦めて捨てているような言動をするけれど、でもきっと、どこかで諦めきれていない。二章のあんな作戦、勝算があるない以前に「やりたい」と思わなきゃやらんのだと思うのですよ。「やってやりたい」と。レオナ先輩、自分に自信があると感じる。言い換えると、誇り高い。自分の実力を腑抜けた連中に認めさせてやりたいよな。飢えてるから、渇いてるから、満ちたい。どうなんだろう、所感だけれど。でも、少なくとも私はいつもそうですよ、先輩。サバナクロー寮生ですからね。ずっとホラー文章。
 レオナ先輩は横暴で面倒くさがりでほんとにめんどいめんどいばっかり言うけど、正直なところ、私の目にはそこまで怠惰な人には見えない。二章で先輩が立てたあの轢き逃げ作戦は、「勝つために努力しない・できない人間が立てた怠惰な作戦」に見えるし実際その面もあるし私もマレウスくん相手にその作戦はどうなんだろうと思うし思ったので止めたけど(しかしサバナクローの生徒、誰も話を聞きゃしない)、無策で無鉄砲に挑んで前回同様に負けるよりかは、「勝つ」ためにわざわざ迂回路を走ったように私には映った。ただ、試合外で行うあれは「作戦」ではないので次からは試合中に行うための作戦を立てましょうネ!? 俺も一緒に考えるので。なんてったって我らがジャックもいる。ジャックの持つ良心や真っ直ぐさ、あまりにまばゆすぎてジャックがいるだけでこの寮は天秤が保たれるよ。まあ先輩は全然反省してなかったケド。
 というか先輩も制服のパソストで「ジャックをいたぶるんなら、俺が目をつぶってやれる〝ラフプレー〟の範囲にしとくんだったな」って言ってたじゃないですか。ほんまそうですよ。他の寮生にもそういう心掛け持ちません? 持ちませんね。そんなところも好きだが。身内に優しい不良が好きなのでね。先輩はなんだかんだ身内に優しいからな。ペットボトル二本買ってきたら一本くれるし。マスターシェフにも呼んだら来てくれる。調達にも付き合ってくれる。ありがとう先輩。

 今は泣きながらマスターシェフを走っています。レオナ先輩が失敗した料理や低品質な料理を一口も食べずに一点を付けるのも、渋々と上品な仕草で物を食べて三点を付けるのも、満足げな顔で十点を掲げるのもほんとうに助かるので毎度スキップができません。マスターシェフのメダルを1500枚貯めるぞ!(ウキ!)の気持ちです。あと200枚。ウキウキ。
 そろそろ一行の調達が終わる頃かと存ずるので、先輩の出迎えに行ってこないとな! 以下、ツイステを始めて取り戻した私めのサバナクロー寮生の記憶です。狂気しかないです。 

・レオナ先輩が好き
・たぶんサバナクロー寮は自分の母校
・おそらく自分はレオナ先輩のおやつ担当の後輩
・そしてきっとレオナ先輩の「ぐー……」を主食にしている動物の獣人
・ラギーさんはめっちゃ仕事できるしフォローもできるし尊敬できるバイトリーダー、話を聞いてくれる
・ジャックは大型犬でかわいい、ずっといい子、サバナクローの未来を担う者
・チェカくんがかわいすぎるので保健室で気絶した
・サバナクロー寮生が出会い頭に発する煽りは基本的に「こんにちは」の意
・寮生みんなでミステリーバッグ買いに来るくらいには仲が良いサバナクロー
・みんな話は通じるけどしかし誰も俺の話を聞いてくれないし頭脳作戦が脳筋
・サバナクローの夜は冷えるけど星が綺麗
・レオナ先輩の耳が動くのがかわいい
・レオナ先輩の耳ばっか見てるせいで授業を一ミリも聞いていない
・先輩の箒の乗り方真似したら頭から落ちた
・レオナ先輩へのビッグ・ラブを叫びながら校庭を走り回るために毎朝セベクと発声練習をしている
・レオナ先輩、飲酒できる年なのかあ……
・先輩の好きそうな歌を一曲奏でるから俺もレオナ先輩の部屋に泊まりたい
・レオナ先輩が好き

 自分にとっては「王」としての器があろうがなかろうがレオナ先輩がナンバーワンの王様なので、王国の一つや二つ築いて頂いても当然のようについていきますよ。今後とも何とぞよろしくお願いします。
 以上、自分のことをサバナクロー寮生及びレオナ先輩の後輩だと思い込んでいる人間の記事でした。ありがとう! 解散!

佐野万次郎くんの話

 あけましておめでとうございます。綿谷です。本年ものんびり創作をしていこうと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。

 正月休み、何をしていたんだろう……。なんだかほとんどの時間を姪と遊んで寝てばっかりしていたような気がします。ただ、年末に自分の誕生日があって、そこで幼馴染二人+幼馴染の旦那さんとご飯を食べるなどをしたのでめちゃくちゃ元気になりました。親友と話すとありえないくらい元気出る。あと鮮度の高い惚気をありがとうございました。遅ればせながらこちらで御礼申し上げます。俺は三度の飯より人の惚気が好きじゃ。

 あと正月休み中に自分の中で衝撃があったことといえば、『東京卍リベンジャーズ』との出会いだろうなあと思います。私はよくアマプラとディズニープラスを徘徊して映画を観るのが好きなのですが、毎回おすすめに出てくるわけですよ、東京卍リベンジャーズが。巷で話題の東リベが。
 で、深夜にうっかり観たわけです。十二話まで。あまりの面白さに一気に十二話まで観て、次の日にアニメ一期を観終えました。完全に放心。放心しながら、更に翌日漫画を買いに本屋へとくり出しました。そんなこんなで年末年始に最新刊まで一気読みをしたのですが、こんな面白い漫画が今まさに連載中だとはつゆ知らず、本当に出会えてよかったです。16~25巻を読み返しては放心してを延々とくり返しているせいで寝不足です。でもこの感じ、なんだかちょっと久しぶりなので楽しい。
 と、いうわけで新年早々東リベの話をしたいなあと思って今こうしてブログを書いています。東リベというよりはマイキーこと佐野万次郎くんの話。なるべくネタバレをしないように気を付けるのですが、何を言ってもネタバレになりそうなところがあるのでご自衛いただけますと幸いです。

 さて、そもそも東リベなのですが、正直一話を観た時点ではまだあまりピンと来ていなくて、でも視聴を続けてみようと思った理由が「橘直人の顔面があまりにもタイプだった」に尽きます。理由がほんとうに現金なんですけど、ナオトのビジュアルがまじで好み。で、まあナオトの顔に釣られてホイホイ観ていたら出てくるわけです。天上天下唯我独尊男無敵のマイキーこと佐野万次郎くんが。
 最初の印象としては「なんかすごいやつ出てきたな」程度だったんですが、でもアニメの序盤でマイキーくんがタケミっちと二人乗りしながら、タケミっちは死んだ兄にちょっと似ている、というようなことを笑って言うわけです。ここですでに私のマイキーくんへの印象は「なんかすごいやつ」から「おそらく大好きだった兄が亡くなっている弟」というような印象に変わりました。そしてこの辺りから私はマイキーくんのことを自分の弟と錯覚し始めます。思いっきり末っ子なので人生で弟がいたことなどないのに。ホラーだと思って読んでください。
 作中でも無敵と謳われているように、東卍総長のマイキーくんは喧嘩がべらぼうに強くて負け知らずです。マイキーくんが声を上げれば隊員は奮い立ち、マイキーくんが後ろに立っていれば安心して背中を任せられる、「この人がいれば負けない」「この人が来たからもう大丈夫」と反射的に感じてしまうカリスマ性がマイキーくんにはあります。私自身、実際漫画を読んでいるとき、タケミっちのピンチにマイキーくんのバブの音が聞こえると「勝ったな」と安堵してしまうようなところがあります。稀代の求心力を持ち、いつでも真っ直ぐ前を向いて東卍を引っ張るマイキーくん。彼や東卍のメンバーを見ていると忘れがちですが、他の主な隊員と同じように、マイキーくんもまだ中学生です。
 中学生? その事実を再確認するたび、頭を抱えたい気持ちになる。
 漫画を読んでいると感じるのが、マイキーの決断の根っこにはいつも「友だちへの想い」があって、彼は友人のためなら22巻のような決断を下すこともできるのだろうと思います。だけど中学生です。自分の記憶では、中学生の頃はほとんど自我なんかないのに、どこか暴れたいような隠れたいような感情が内側を行き来していて、物事の力加減がまだよく分からずに人を傷つけてしまうことも多いのに、傷付けられると死にたくなるほど深い傷を負うような、名状しがたい多感な時期だったふうに感じます。
 マイキーくんは総長なのでいつも自信ありげな表情をし、震えることもなくどっしりとその場に立ったり座ったりしています。けれど彼は友だちや家族のことが大好きで、その人たちが危機に陥れば動揺もするし不安にもなっていました。誰にも見えないところで。
 マイキーくんはものすごく強いです。でも、たぶん、それと同じくらい弱くもあります。
 彼がお兄さんを失ったのも、そう遠い昔のことではありません。経緯を考えると、自分を責めた回数だって決して少なくはないはずです。ネタバレといえばネタバレになってしまうのかもしれませんが、マイキーくんがぼろっちいタオルケットをいつまでも捨てられずに一緒に寝ていることを知ったとき、私は自分でもびっくりするくらい泣いてしまいました。恥ずかしながら自分も昔っからタオルを握り締めていないと眠れないたちなので、ほんのちょっとかもしれないけれど、ぼろのタオルケットを握り締めて眠るマイキーくんの気持ちは分かります。
 マイキーくんは、タオルケット相手にしか「助けて」と言えない。彼は自分自身に頓着がないように見えて、傷付けられれば傷付くし、たいせつなものを失えばどん底まで悲しみます。マイキーくんはきっと、ただ友だちと馬鹿やって、何歳になってもその友だちや家族と一緒に笑ってたいだけなんだと思う。そんな友だち想いで家族想いの中学生男子の黒い瞳の中に、どれほどの葛藤や後悔があって、繊細な心の機微があるのかを考えると、一刻も早くマイキーくんをギュッとしたくなるわけです。姉なので。病気。
 もう一億回言われているだろうし、月並みな言葉すぎるけど、マイキーくんには幸せになってほしい。もちろん他のみんなも。できればタケミっちが救うと言ってくれた彼や彼も。マイキーくんやタケミっちを傷付けた彼や彼も。心の中がぐちゃぐちゃになって、何が正解か分からなくて行き場がなくなってしまった彼らのこと、許せないけど憎むことはできないので。そういう漫画だなあと思う。

 東リベ、ここ数年読んだ漫画の中でもかなり大きな「面白い」という衝撃を私の中に残していった作品なのですが、自分がこの漫画を面白いと感じる部分は、人間のいろんな色や形をした感情がぶつかり合って混ざりあったり絡み合ったりしているさまと、そこから生まれる思想や思惑が抗争や事件を勃発させて、それを経ることによって小さな謎がいくつか解かれて、大きなひとつの謎を解明する鍵になっていく、というところだなあと思います。不良の友情×ラブストーリー×ミステリ・サスペンス要素=不良最高! の図を作り出している……不良最高!

 そんなこんなでマイキーくんに思いを馳せながら真面目に眠れない毎日を過ごしている綿谷です。近く原画展が開催されるようなので、時間があるときに足を運びたい。原画展のイラストの場地が格好良すぎて気が狂いそうだ。場地、好きすぎる。場地かっけえな~と心の中のマイキーくんに呼び掛ける日々です。マイキーくんが幸せになるまで、私は何度でもイマジナリー・マイキーくんに話しかけるぞ。狂気。

 というわけで年始から気がおかしい綿谷でした。くり返しになりますが、本年も何とぞよろしくお願いいたします。マイキーくんに幸あれ。

雑記林

 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。相変わらずブログは中々更新しておりませんが、私は元気にやっております。近況といえば桑の葉の青汁なんかを飲んでます。まずはコンビニ弁当をやめろという話。
 あとはまあいつも通り、ツイッターのろくろ回しアカウントでろくろを回しているだけなのですが、何かに狂っていられる人生ってサイコでサイコ~という気持ちです。ポケモンでおじさんも言ってたし。基本的に現実逃避しているので創作の話しかしたくないのである。ツイッターにいるときだけが人生の本番よ。そして最終的にはポケモンニートレーナーになるのが夢です。最悪の人生設計をするな。

 そして、あまりにも言うのが遅くなりましたが、昨年も大変お世話になりました。今年ものんびりぼんやり続けていきたいと思うので、よろしくお願いいたします。生きている内は何かしら書いたり描いたりします。きっと。

 昨年はマイロウドの手記も無事完結させることができてよかったです。終わるのか? だいじょうぶか? と思いながらずっとマイロウドの横を一緒に歩いてた感じなのに、気付いたらマイロウドの行き先に辿り着いてしまった印象なので、絶妙に実感がないなあというところが正直な気持ち。とにかく書きたいものを全話通して書いたので、つっかれた~! という気持ちと、楽しかった~! という感情が一緒になってます。いろんな方に応援して頂いたり、お祝いして頂けた物語でした。嬉しかったな。ほんとうにありがとうございました! あとがきを書くのが実はあんまり得意ではないので、もしかしたら書かないかもしれないんですけど、折を見て紙の本にしようかなと思っています。そのときは、よろしければまたマイロウドと一緒に旅をしてあげてください。

 あと、最近あった一大イベントといえば、ポケモンfitですよね、やっぱりね。事あるごとにフォロワーとホウエン地方まだ出ないかな、まだかな、と話していたので、ついに念願叶ったり! です。
 ひとまずオンラインでタマザラシトドグラートドゼルガを二匹ずつ購入しました。届いたとき密輸したみたいになってて笑った。あと何周か買いたいんですけど、顔見て決めたいなあという欲もやっぱりあるので、その辺りはポケセンで買いたい。あとシール欲しい。シャツもすっごく楽しみです! 嬉しい! 嬉しい! なんかずっと嬉しいので早く好きなように遊びに行ける環境になればいいな。

 それとココね。ポケットモンスターココ。上映開始日に観に行って、めちゃくちゃに泣いて、その二日後にまた観に行って泣いてました。たぶん二回目の方が泣いたと思う。すごい話だったな。愛のかたまりみたいな話だった。確かにポケモン映画を観ているはずなのに、ずっと新鮮な気持ちで泣いたり笑ったりしていました。音楽もすごくよかった。岡崎体育ポケモンの親和性、めちゃめちゃ高くて好き。
 ここ数年、ポケモン映画がほんとに面白くて毎年わくわくしています。もう少し前の傾向だと、話の主流は完全に「サトシ」と「伝説ポケモン」だったと思うんですけど(それも好き)、最近はもっとその源泉を辿っていくというか、「ポケモン」と「人間」を自分が想像しているよりも更に踏み込んで描いてくれているので、月並みな言い方だけれど世界を感じる。世界は広くていろんなポケモンや人間がいるんだなあと思う。そうなると、もっといろんな世界を見てみたくなるし、ポケモンはきっと見せてくれるから、毎年楽しみです。ポケモンと生きてきてよかったと常々感じる。

 最近は大体そんな感じかなあと思います。仕事はまあまあ忙しいんですけど、やれることをやれるだけやっているので、以前ほど死にかけてはいない感じ。健康! たぶん。ブログは例のごとくあまり更新しないとは思うのですが、気が向いたときに好きなことをまたつらつらと書いていくので、皆さんも暇つぶし程度に読んで下さったら嬉しいです。なお、ツイ廃なのでツイッターには常にいます。
 最近手荒れがひどいので、おすすめのハンドクリームがあったら教えてください。それでは、遅くなりましたが今年もまた一年よろしくお願いいたします。またね!